自分で髪の毛を抜く子ども
原因はストレス
近年、抜け毛症による脱毛が、特に女子中学生の間で増加しているそうです。最初は円形脱毛症と勘違いして、親が子どもを皮膚科に連れて行くと、頭皮に強引に毛を抜いた跡が残っており、抜け毛症であると診断されるというケースもありました。
この原因は、ストレスと考えられています。受験、いじめ、そして両親の過度の期待からくるプレッシャーなど、平成の子ども達にとっては周囲でストレスの種にならないものは無いと言っていいでしょう。
その無意識の発散行動として、つい自分の髪や眉毛などを知らない間に引き抜いてしまい、抜け毛に気づいて、家族ばかりか本人までが驚くこともあるようです。いわば典型的な現代病のひとつと言えます。
責任感が強く、内向的な子ども
この抜け毛症にかかる子どもには、はっきりとした傾向があります。ひとつは、なるべく親の言う通りの「いい子」になろうと気負う、責任感の強い子、もっと言うと内向的で自己主張が得意でない子が発症しやすいそうです。
また、専門医によれば、父親が不在がちで母親が異常に過保護だったり、自分の価値観を押し付けるタイプだったりすると、その可能性は高くなってくると述べています。
両親、特に母親達は、過去の幻影に縛られ、「子ども達のため」と称して名門少学校や名門中学校の受験に血眼になります。
必死でその期待に応えようとしつつ、現実とのギャップも感じている子ども達は、もし本人が自己主張型なら親に反抗し、一気に髪の毛を脱色して茶髪にしてみたり、内向的な子ども達は、うっせきを内面に秘めて髪の毛を無意識に引き抜いたりして、自分の中でバランスをとろうとしているのです。
過去の幻影から解放され、日本人全体がもっと大らかになれば抜け毛症の子どもも減っていくのではないでしょうか。