円形脱毛症
様々な症状
一般的に円形脱毛症と聞くと、頭のどこかにポツンと硬貨大の丸いハゲができるものだと思われがちですが、実際はそれほど単純でもなく、多様なケースに分かれています。
丸いハゲがあちこちにできる「多発型円形脱毛症」、頭全体がハゲてしまう「全頭脱毛症」、頭はおろか眉毛やまつ毛、陰毛まで抜けてしまう「汎発性円形脱毛症」など様々です。その原因も、昔から通説のようになっていたストレス説だけではなく、多くの学説が入り乱れています。
例えば、現在最も説得力のある説と考えられているのが「自己免疫説」です。人間の体には、外界から異物が入ったときにそれを排除しようとする性質があります。あるとき、何かのはずみで毛根の細胞が異物と判断されて、リンパ球に破壊される場合があるそうです。
その「はずみ」が何かは分かりませんが、こうした自己免疫の働きを抑える薬を使用すると、円形脱毛症が治るケースも多いようなので、関連性はあると言えるでしょう。
また、頭皮にある末梢神経に異変が起きて、髪が抜ける「末梢神経異常説」と言う説や、他にも様々な説があります。ストレス説は、最近ではごく少数派になりつつあるようです。
治療法
軽症ならば、ビタミンE、塩化カルプロニウムなどの血管拡張剤を配合した育毛剤などで治します。重症になってくると精神安定剤や自己免疫を弱めるための副腎皮質ホルモン(ステロイド)投与、毛根周辺の働きを回復させるためのドライアイスなどによる冷凍療法や太陽灯照射などが行われています。
完全ではないにしろ、円形脱毛症にはある程度、はっきり効果が確認された療法があるようです。